学校薬剤師とは

学校薬剤師ってどんなことをしているの?

薬剤師の勤務先といえば、病院・薬局と思われがちですが、学校もあることをご存知ですか?
そして、その仕事がどういうものかご存知ですか?

幼稚園・小学校・中学校・高等学校などに一校に一人ずづ委託されて、医師・歯科医師と協力して学校保健及び学校環境衛生の仕事をしています。

◆学校薬剤師は、昭和33年制定の学校保健法によって法制化されました。学校保健安全法により、すべての幼稚園、小学校、中学校、高等学校 、中等学校、特別支援学校等に学校医・学校歯科医と共に学校薬剤師を置くこととされ、学校薬剤師は、学校の非常勤の職員です。平成26年には認定こども園にも学校保健安全法が準用される事となり学校薬剤師を置く事となりました。

◆「学校薬剤師制度」があるのは、世界各国の中で日本くらいで、「児童・生徒の健全な発育」を目的として誕生したものです。

学校薬剤師のおしごと

学校環境が快適で安全であるように、学校の水やプール・教室の照度・空気などの調査、喫煙や飲酒の防止・薬物乱用防止教室や薬の正しい使い方の指導、健康相談、保健指導などを行います。
又、学校給食調理施設や調理器具・食器などの衛生検査や調理室の環境調査などを行います。
以上のような学校衛生環境や学校給食などに関する多くの項目について検査、改善のためのアドバイスや指導を行い、薬剤師として児童生徒の健康増進に寄与します。

学校薬剤師のおしごと内容

給食

給食施設の衛生環境状況の検査をします。

水泳プール

プールの水質や付属施設・設備の管理状況・衛生状態についての検査をします。

飲料水

飲料水が適切であるか検査します。

照度・照明

勉強する場所に十分な明るさがあるか、明るさが均等であるか、まぶしさなどを検査します。

教室の空気

温度・湿度が適切であるか、炭酸ガスなどで空気が汚れていないかなどを検査します。

ダニの検査

保健室の布団やじゅうたんのある教室のダニの発生状況や、清掃の状況などを検査します。

薬物乱用防止の啓発活動

薬剤師の職能を生かして、薬物乱用防止やたばこの害、アルコールの害等の健康教育を行います。

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